創業して46年。近隣で働く人だけなく、同業者にも一目置かれる中華料理の名店だ。店主の柏木さんは、東京・日本橋の中華料理店『珍来』で６年間修業して基本を学んだ後、帰広。北京料理を提供する『中国飯店』で副料理長に就任し、腕を磨いてきた。自身の店ではこれまでの経験を活かし、四川、北京、広東など、ジャンルにとらわれない中華を提供する。看板は、とある温泉地で出合ったという手羽元の唐揚げ。骨付きが主流だった唐揚げを骨なしにし、揚げ油もラードからヘルシーなキャノーラ油に変更。醤油と塩だけで１日漬け込んだ肉は、驚くほど柔らかくて味わい深い。下積みに裏付けされた本格的な中華料理を出しながらも、庶民的な一品が味わえる気軽さもこの店の魅力。